いつになったら大人になれるんだろう
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そういえば、ニル刹サイト様の中にはニール生存を声高々に叫んでいられる方々がおられましたが、
私は早々にニール生存を諦めてました(おい
もうちょっとあがけというかなんというか・・・・・諦めはやいな、私
あのトラウマ23話はものすごく悲しかったし、たくさん泣いたりしたんですけど
ものすごくあっさりとニール死亡を受け止めている自分が不思議で仕方ないです
まぁ、そんなわけで
そんなことを考えたうえでの、ニル刹♀です
二期設定と言うか、一期最終回~二期一話の間ぐらいです、時間軸としては
怖いものがあるんだ、と。
全く怖がっていない表情で、彼女が唐突に囁いた。
「へぇ、アンタにも怖いものがあるんだな」
意外だ、と漏らすと失礼な、と怒られた。薄紅色の唇を尖らせる彼女は、不謹慎だけれども、とても可愛いと思う。
「もう子供じゃないから、幽霊とかの類は怖くない」
「あれ、じゃあ昔は怖かったんだ?」
揚げ足を取ると、うるさい! と怒鳴られた。俺は彼女を怒らせてばかりだ。
「ひとりなのが、怖いんだ」
「家族とか友達とか、いないのか?」
問いかけると、家族はいないが友人はいる、と彼女は答えた。俺と同じだな、となんとなく思った。
「だけど、そばにいたいと思った人はひとりだけだった」
ひどいやつなんだ、と彼女は呟いた。
「約束を破って、俺を置いていったんだ」
「うん、それはひどいやつだな」
俺が賛同すると、彼女は寂しそうな、どこか傷ついたような笑みを見せた。
「あいつは俺を連れて行きたくなかったし、他の皆も俺に言って欲しくなかったらしいが」
それでもな、と彼女は言った。泣きたいのに、涙など忘れてしまったような、顔で。
「ひとりぼっちで置いていかれるよりは、怒られるだろうけど、一緒に行きたかった」
それは間違っているのか、と。彼女の質問に、俺は答えられなかった。彼女もまた、俺似答えを求めてはいないようだった。
「くだらない話だ。そう、本当にくだらない。つき合わせて、悪かったな」
「え・・・・いや、ぜんぜん」
本当にくだらない話だったのだろうか。それでも、自嘲気味に微笑む彼女がどこか哀しそうで、俺は何もいう事が出来なかった。
「話ができてよかった。じゃあ、これで」
「ああ。また、いつか」
彼女は行ってしまった。
さようなら、ロックオン・ストラトス。そんな囁きを残して。
「おーい、ニール。さっきの美人さん誰だよ。紹介しろよー」
「や、たまたま話しただけの、通りすがりの人。俺が記憶喪失なんだって言ったら、興味あるとかなんとか」
「なーんだ、つまんねーの・・・・・って、え、ちょ、なんでお前泣いてんの!?」
「え・・・あ、本当だ。なんでだろうなー」
とある昼下がりの、くだらないお話
(ほんと、なんでこんなに悲しんだろ、俺)
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