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いつになったら大人になれるんだろう

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2024/11/23 (Sat)                  [PR]
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2009/05/03 (Sun)                  *とある昼下がりの、くだらないお話


そういえば、ニル刹サイト様の中にはニール生存を声高々に叫んでいられる方々がおられましたが、


私は早々にニール生存を諦めてました(おい


もうちょっとあがけというかなんというか・・・・・諦めはやいな、私

あのトラウマ23話はものすごく悲しかったし、たくさん泣いたりしたんですけど


ものすごくあっさりとニール死亡を受け止めている自分が不思議で仕方ないです





まぁ、そんなわけで



そんなことを考えたうえでの、ニル刹♀です


二期設定と言うか、一期最終回~二期一話の間ぐらいです、時間軸としては













 怖いものがあるんだ、と。


 全く怖がっていない表情で、彼女が唐突に囁いた。


 「へぇ、アンタにも怖いものがあるんだな」


 意外だ、と漏らすと失礼な、と怒られた。薄紅色の唇を尖らせる彼女は、不謹慎だけれども、とても可愛いと思う。


 「もう子供じゃないから、幽霊とかの類は怖くない」


 「あれ、じゃあ昔は怖かったんだ?」


 揚げ足を取ると、うるさい! と怒鳴られた。俺は彼女を怒らせてばかりだ。


 「ひとりなのが、怖いんだ」


 「家族とか友達とか、いないのか?」


 問いかけると、家族はいないが友人はいる、と彼女は答えた。俺と同じだな、となんとなく思った。


 「だけど、そばにいたいと思った人はひとりだけだった」


 ひどいやつなんだ、と彼女は呟いた。


 「約束を破って、俺を置いていったんだ」


 「うん、それはひどいやつだな」


 俺が賛同すると、彼女は寂しそうな、どこか傷ついたような笑みを見せた。


 「あいつは俺を連れて行きたくなかったし、他の皆も俺に言って欲しくなかったらしいが」


 それでもな、と彼女は言った。泣きたいのに、涙など忘れてしまったような、顔で。


 「ひとりぼっちで置いていかれるよりは、怒られるだろうけど、一緒に行きたかった」


 それは間違っているのか、と。彼女の質問に、俺は答えられなかった。彼女もまた、俺似答えを求めてはいないようだった。


 「くだらない話だ。そう、本当にくだらない。つき合わせて、悪かったな」


 「え・・・・いや、ぜんぜん」


 本当にくだらない話だったのだろうか。それでも、自嘲気味に微笑む彼女がどこか哀しそうで、俺は何もいう事が出来なかった。


 「話ができてよかった。じゃあ、これで」


 「ああ。また、いつか」


 彼女は行ってしまった。


 さようなら、ロックオン・ストラトス。そんな囁きを残して。








 「おーい、ニール。さっきの美人さん誰だよ。紹介しろよー」


 「や、たまたま話しただけの、通りすがりの人。俺が記憶喪失なんだって言ったら、興味あるとかなんとか」


 「なーんだ、つまんねーの・・・・・って、え、ちょ、なんでお前泣いてんの!?」


 「え・・・あ、本当だ。なんでだろうなー」

 





 とある昼下がりの、くだらないお話


 (ほんと、なんでこんなに悲しんだろ、俺)






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