いつになったら大人になれるんだろう
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見事なヤンデレルヤ×刹那です
嘘です
病んでる感をだしたかったんですけど、見事に失敗しました。つかこれもう二人とも病んでるお話になっちゃった☆
時間軸としては20話のあとぐらいです
あ、今更ですが、当サイトではよほどのことがないかぎり、アニューとマリーの存在は全力スルーしています(よほどのこと→リクエスト、話の都合上など)。ですので、普段彼女らが出てくることはありません
まぁ、今回は特別ですけど・・・・
つづきで20話直後のアレ刹です
お題は夜風にまたがるニルバーナさんよりお借りしました
腫れあがった頬は痛いだろう。けれども刹那は泣き声ひとつ、漏らすことさえしない。唇を噛み締めて、瞳を虚ろにして、ただ耐えるだけ。
「・・・・殺してやりたい」
うっかり唇から漏れた本音に、刹那の眉が寄る。あぁ、そんな顔をしなくても大丈夫だって。君が望まないことはしない主義なんだ、ぼく。
「アレルヤ、言っておくが」
「はいはい。彼に手を出すな、でしょ?」
投げやりな返答だったけれど、刹那は至極真面目に頷いた。
「あーあ、ねぇ、本当に駄目? 殺しはしないよ。ただ、刹那が感じた痛みを返すだけ」
「駄目だ。ケルディムのパイロットはあいつしかいない。今、あいつに何かあっては大変なことになる」
「君は自分のことを考えなさすぎだよ」
処置を施した頬を撫でる。触れただけで痛むのか、微かに刹那は顔をゆがめた。
「痛い? あぁ、やっぱり殺しとくんだった。刹那、ぼくはね」
眉を寄せる刹那に、ぼくはにっこりと微笑みかけた。
「君がとてもとても大切なんだ。本当だったらこんな戦場になんて出させたくないけど、君はそれを望まないだろう? だから妥協してあげてるんだけど」
だけどね、ぼくにだって許せないことがある。たとえ君が望んでいなくたって。
「君を傷つける全てが、ぼくは許せないだ。例えそれがなにであろうと、めちゃくちゃに壊したくなる」
「アレルヤ」
厳しい声で、刹那がぼくをたしなめる。だから、そんな顔をしなくても大丈夫だって。
「お前のそういうところは、あまり褒められたものではないが」
だけどな、と刹那は少し目元をやわらげて。
「少しだけ、嬉しく思う俺はどうかしているのかもな」
瞬間、ぼくは刹那を抱きしめていた。細い首筋に唇を寄せて、ほんの悪戯心でそこにかみつく。本当は血が出るくらいかみつきたいけど、刹那に怒られてしまうから自重。
「刹那、刹那、ぼくだけの刹那」
ずっとずっと、そう永遠に。
「ぼくだけの、君でいて」
一瞬の迷いもためらいもなく。
当然のように、刹那は微笑んでいた。
細く震える呼び声を知る今生はもうそればかりしか愛せぬと
(愛する名前は、それしか知らない)
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