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いつになったら大人になれるんだろう

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2024/11/23 (Sat)                  [PR]
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見事なヤンデレルヤ×刹那です


嘘です


病んでる感をだしたかったんですけど、見事に失敗しました。つかこれもう二人とも病んでるお話になっちゃった☆


時間軸としては20話のあとぐらいです



あ、今更ですが、当サイトではよほどのことがないかぎり、アニューとマリーの存在は全力スルーしています(よほどのこと→リクエスト、話の都合上など)。ですので、普段彼女らが出てくることはありません

まぁ、今回は特別ですけど・・・・





つづきで20話直後のアレ刹です


お題は夜風にまたがるニルバーナさんよりお借りしました











 腫れあがった頬は痛いだろう。けれども刹那は泣き声ひとつ、漏らすことさえしない。唇を噛み締めて、瞳を虚ろにして、ただ耐えるだけ。
 

 「・・・・殺してやりたい」
 

 うっかり唇から漏れた本音に、刹那の眉が寄る。あぁ、そんな顔をしなくても大丈夫だって。君が望まないことはしない主義なんだ、ぼく。
 

 「アレルヤ、言っておくが」
 

 「はいはい。彼に手を出すな、でしょ?」
 

 投げやりな返答だったけれど、刹那は至極真面目に頷いた。
 

 「あーあ、ねぇ、本当に駄目? 殺しはしないよ。ただ、刹那が感じた痛みを返すだけ」
 

 「駄目だ。ケルディムのパイロットはあいつしかいない。今、あいつに何かあっては大変なことになる」
 

 「君は自分のことを考えなさすぎだよ」
 

 処置を施した頬を撫でる。触れただけで痛むのか、微かに刹那は顔をゆがめた。
 

 「痛い? あぁ、やっぱり殺しとくんだった。刹那、ぼくはね」
 

 眉を寄せる刹那に、ぼくはにっこりと微笑みかけた。
 

 「君がとてもとても大切なんだ。本当だったらこんな戦場になんて出させたくないけど、君はそれを望まないだろう? だから妥協してあげてるんだけど」
 

 だけどね、ぼくにだって許せないことがある。たとえ君が望んでいなくたって。
 

 「君を傷つける全てが、ぼくは許せないだ。例えそれがなにであろうと、めちゃくちゃに壊したくなる」
 

 「アレルヤ」
 

 厳しい声で、刹那がぼくをたしなめる。だから、そんな顔をしなくても大丈夫だって。
 

 「お前のそういうところは、あまり褒められたものではないが」
 

 だけどな、と刹那は少し目元をやわらげて。
 

 「少しだけ、嬉しく思う俺はどうかしているのかもな」
 

 瞬間、ぼくは刹那を抱きしめていた。細い首筋に唇を寄せて、ほんの悪戯心でそこにかみつく。本当は血が出るくらいかみつきたいけど、刹那に怒られてしまうから自重。
 

 「刹那、刹那、ぼくだけの刹那」
 

 ずっとずっと、そう永遠に。
 

 「ぼくだけの、君でいて」
 

 一瞬の迷いもためらいもなく。
 

 当然のように、刹那は微笑んでいた。



 細く震える呼び声を知る今生はもうそればかりしか愛せぬと



 (愛する名前は、それしか知らない)









 
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