いつになったら大人になれるんだろう
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リハビリ代わりの土→銀♀です
なんか・・・こう、片想い土方とすれた銀さんにしたかったんですけど・・・・・うまくいかないなぁ
土銀は片想いか無理矢理が萌えます。土銀というか、高銀←土もしくは土銀→高
題名はララドール様よりお借りしました
続きで土→銀♀いきます
淡く色付いた唇から時折のぞく舌先。
紅い紅いそれが紡ぐのは、くだらない軽口と脅迫じみた糖分の要求と、
どうしようもない、嘘だった。
好きだ、と繰り返し耳朶に囁いても、それに対する返答が返ってくることはないのだと、土方はすでに知っていた。知りつつも囁く事しか出来ない自分に嫌気が差すものの、やはり囁くこと以外、この感情を相手に伝える術を自分が知らないのもまた事実だった。
「なぁ、お前俺のことどう思ってんだ?」
戯れのように軽く。
一世一代の告白のように真剣に。
情事後のけだるい雰囲気を隠そうともしない、そのくせ自分の腕の中で寝ることを嫌がって距離をとって寝ようとする銀時に、土方はそう尋ねた。
その質問は、ほんのきまぐれとたんなる思いつきからだったのかもしれない。
けれども舌先にのせてみれば、どうしてか、土方は無性にその答えが欲しいと思った。
「なに? そんな青春真っ盛りのガキみてーな質問。あいにくと銀さんの青春はとっくの昔に終わったんで」
いつもの軽口も、どこか覇気がない。内心を隠すのが上手いはずの彼女にしては、珍しいことだった。
「テメーの青春なんざ聞いちゃいねーよ。で、どうなんだよ?」
「うっわ、めんどくさい質問だな、それ」
あーとかうーとか唸って、眉間に皺を寄せた銀時は数分置いて口を開いた。
「ま、嫌いじゃないよ」
「・・・・好きでもないんだろ」
「あれま。よくわかったなー」
けらけらと笑う、その姿がどこか空しくて。土方は沸きあがった不満を口に出す事を止めた。
「嫌いじゃねーんだったら、好きってことにしておけよ」
「えぇー、めんどくさくね? そーゆー、好きとか嫌いとかいうのさ」
「いいじゃねぇかよ。俺のこと、嫌いじゃないんだろ?」
「そうだけどさー」
渋る銀時の耳朶に「そうしたら、今度甘味おごってやるぞ」と囁く。とたんに、顔を輝かせて上半身を起こした。単純な思考能力に感謝しつつ、土方は唇の端を吊り上げて再度問うた。
「俺のこと、どう思ってる?」
「好きだよ」
そう言った彼女の笑顔はあまりにもからっぽで。
そう言わせた自分に、そう言わせることしか出来なかった自分に、酷く嫌気がさした。
見えるよ、嘘つく舌先
(言わせたのは、俺なのに)
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