いつになったら大人になれるんだろう
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ロク刹→アリ(アリ←刹←ロク)というべきか
うちの刹那はアリーにぞっこんです☆
☆つけたら緩和されるかなぁとか思ったけど、よけいいかがわしくなった・・・・・
ぞっこんというか、崇拝というか、刹那の神さまというか
神様だから、じかに会うのは怖いけど、だけど刹那の世界で一番な人
うちのアリーはそんな立ち位置です
題名はテオさまからお借りしました
声が聞こえる。詠うように、囁くように、命じるように。
自分を呼ぶ、声がする。
「刹那」
鋭く自分の名を呼ばれて、刹那はビクリと揺らすと、恐る恐る後ろを振り返った。
「ロック、オン」
「刹那、こんな夜中に出て行っちまうから、心配したんだぞ」
着替える間すら惜しんできたのか、ズボンをはいただけの上半身裸の男は安堵の息を吐いた。何が申し訳ないのか理解しないまま、刹那はすまない、と謝った。
「部屋に戻ろう。お前さんはたっぷり寝ないと、明日の朝動けないぞ」
寝る前まで没頭していた行為を思い返してか、ロックオンが笑った。ロックオンに手を引かれながら、刹那は頭のどこかに安堵している自分と落胆している自分がいることに気がついた。
何を安心している?
あの男がここにいないから。
何を落ち込んでいる?
あの男がここにいないから。
だって、声が、聞こえたのに。
自分を呼ぶ、あの男の声が。
「ロックオン」
「んー?」
ロックオンは振り返らない。彼の大きな背中に、ぽつり、と刹那は囁くように漏らした。
「声が、聞こえたんだ」
一瞬でロックオンが凍りついたのがわかったけれど、刹那はそれを無視して言葉をつなげた。
「呼ばれたんだ、昔みたいに」
「刹那、それは」
苦しそうな表情で、ロックオンが言う。刹那には、なぜ彼がそんな苦しそうな顔をするのかわからない。
「昔からずっと、今でも、聞こえているか?」
その言葉に刹那は耳を澄ました。どれだけ離れていようと、どれだけの年月が過ぎていようと、自分があの声を聞き間違えるはずがない。
なぜなら、彼は。
「ああ、聞こえる」
最後に見た、紅い男の姿を脳裏に浮かべて。
「今でもあいつは、俺を呼んでいる」
幼い頃、そして今でも自分の中心いる男を、刹那は呼んだ。
或いは未来、或いは現在、或いは過去の片隅で
(アリー、アリー、アリー!) (今も昔も、そしてこれからも) (アンタはきっと、俺を呼んでいる)
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