いつになったら大人になれるんだろう
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ものすごく読みにくくなってしまったニル刹♀
ニールは狡いイメージがあるなぁとか思って
続きでライ→刹♀も書いてみようかなとか思いつつ、結局違う設定になるのだろうなぁ
お題はユクドラシル様からお借りしました
大人という生き物は狡いものなのだと記してあったのはどの本でなんという著者だったのか。正確に思い出すことはないけれどその文章だけはいつまでも心の中に残っていて、半分くらい本気で信じていた。
周りにいた大人といえば、どうしようもないくらい酒好きな戦術予報士とかけっこうな歳のくせにいまだに引退する気が皆無な整備士だとか暇さえあれば筋トレをやっている予備パイロットだとか買い物好きで他人を着せ替え人形だと勘違いしているんじゃないかと思いたくなるオペレーターだとか。
世話焼きで世話好きでおせっかいな狙撃手だとか。
皆が皆狡かったわけではないけれど、最後に名を連ねたあの男だけは文献にある大人そのものだった。
好きだよ、と好意を押し付ける。そのくせ、こちらの気持ちなんて聞こうともしない。拒絶されるのが怖かったのかなんなのかは知らないが、ずいぶんと一方的な恋愛感情だ。
(怖かったのはこっちだって同じだ。押し付けられる温もりが消えることにいつだって怯えていた)
そのせいで、なんにも言えなかった。
言いたいことは山ほどあった。子ども扱いするなとか伸長のことは言うなとか勝手に部屋に入ってくるなとかハロを乱用するなとかあっちいけとか料理が下手なくせに作ろうとするなとか大人しくしてろとか急に抱きついてくるなとか。
本当は好きだったとか。
だけど狡いあの男はいつも逃げるから、結局なにひとつ言えなかった。
言えなかった言葉は行き場をなくして。どう処理していいのか見当もつかない。
(俺の胸に溜まっていって、いつしか腐敗していくのだろう、きっと、きっと)
いつまでも永遠に、胸に残ったまま。
ずっと好きだったのに、そういうこと知らないまま、逝ってしまわないで
(狡い、結局俺だけが苦しいんだ)
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